浜松開誠館が静岡破り優勝

魚住あかり
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 第69回春季東海地区高校野球静岡県大会(県高校野球連盟主催、朝日新聞静岡総局、静岡朝日テレビ後援)の決勝が8日、草薙球場であり、浜松開誠館が静岡を破って初優勝を果たした。両校は21日から愛知県で開かれる東海大会に出場する。3位決定戦は掛川東が静清に勝利した。

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 「ランナーなしと思って、自分のスイングをしよう」。七回、浜松開誠館の斎藤健介選手(3年)は、あえて一塁走者を意識しないようにして打席に入った。強豪・静岡の投手を前にしても気負いはない。体の軸を意識し、狙っていた直球を振り抜いた。打球は逆風にも負けず、左翼スタンドへと飛び込んだ。

 「平常心」をチームの合言葉に挑んだ決勝戦だった。「チャンスでもピンチでも落ち着いてできるよう、冷静にいこうと話し合っていました」。春の優勝は夏に向けての通過点。甲子園を見据えるチームは、初めての決勝の舞台にも浮足立つことはなかった。

 本塁打を放った後も平常心だった。伸びていく打球の行方を見ながら、神妙な面持ちで本塁へ走った。歓喜の表情を見せたのは、ベンチに戻ってからだ。仲間とハイタッチをし、2打点の喜びをかみしめた。

 「浜松から甲子園にいきたい」。入学時から本気で目指している夢に、一歩近づけた気がする。「いつも安打2本で止まってしまう。全打席で安打を打ちたい」。夏に向け、さらに高い目標を自分に課した。(魚住あかり)