韓国新大統領が就任 対北朝鮮政策の転換を強調、「大胆な計画」も

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ソウル=稲田清英、鈴木拓也
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 韓国の大統領に10日、尹錫悦(ユンソンニョル)氏(61)が就任した。尹氏はソウルでの就任式で演説し、核・ミサイル開発を加速する北朝鮮にまず「実質的な非核化」を求め、進展があれば経済支援などを検討する考えを示した。融和的な政策だった前政権の方針から転換する姿勢だ。韓国社会の格差問題については「経済成長なくして解決は難しい」と強調した。

 進歩(革新)系の文在寅(ムンジェイン)政権から保守政権への5年ぶりの政権交代となる。検察出身の尹氏は、大統領選候補となるまで政治経験がなく、異例のリーダーの誕生となる。

 ミサイルの発射を繰り返すなど軍事行動を活発化させる北朝鮮に対し、尹氏は演説で「平和的な解決に向けて対話の扉は開いておく」としたうえで、「核開発を中断し、実質的な非核化へと転換すれば、国際社会と協力して北韓(北朝鮮)の経済や住民の生活の質を画期的に改善できる大胆な計画を準備していく」と述べた。

 尹氏は北朝鮮の核開発を抑えるために日米などと足並みをそろえ、制裁などによる圧力の強化へ転換する姿勢を示している。「一時的に戦争を回避する脆弱(ぜいじゃく)な平和ではなく、持続可能な平和を追求しなければならない」とも述べ、前政権の北朝鮮への融和的な姿勢を暗に批判した。

 尹氏はまた、韓国国内の所得…

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    箱田哲也
    (朝日新聞論説委員=朝鮮半島担当)
    2022年5月11日0時10分 投稿
    【解説】

     尹錫悦政権がいよいよ発足した。就任式での演説は、なかなかよく練られた中身で、新政権の目指すところをわかりやすく説いた。中でも北朝鮮に関する言及は、前日までの文在寅政権とはまったく異なる主張で、「政権交代したのだ」という事実を明確に印象づけ