日韓関係、雪解けなるか 徴用工問題は資産現金化なら「最悪の事態」

有料会員記事韓国大統領選挙2022

ソウル=鈴木拓也、相原亮
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 韓国で10日に新政権を発足させた尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が早速、対日外交に乗りだした。林芳正外相との間で関係改善への強い意欲を示し、双方に「雪解け」への期待感が生まれつつある。ただ、懸案の歴史問題の解決は見通せていない。東アジアの安全保障の環境が厳しさを増す中、ともに米国の同盟国である隣国の足並みはどこまでそろうのか。

 「日韓関係の改善のためには、両国間の懸案の本質的な解決に迅速に取り組む必要がある。閣下のリーダーシップに期待します」。岸田文雄首相の特使として就任式に出席した林芳正外相は同日午後、尹大統領に関係改善への意欲をつづった首相の親書を渡した。尹氏は謝意を示し、「早い時期に総理にお会いしたい」と、首脳同士で関係改善に努力していきたいとの考えを伝えた。

「マッコリの夜」で破格の歓待

 尹氏の就任演説では日本への…

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    箱田哲也
    (朝日新聞論説委員=朝鮮半島担当)
    2022年5月11日7時36分 投稿
    【解説】

     日本と韓国の政府間の歯車が確実にかみ合い始めている。徴用工、慰安婦といった植民地支配に起因する歴史の懸案が解消するだろうとの楽観は禁物だが、3月の韓国大統領選を境に、「悪化した現状を放置できない」との思いが双方にみなぎっているのは事実だ。