湯量が戻り10月末まで営業へ 大分県竹田市の七里田温泉「下湯」

村上伸一
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 日向灘沖で1月下旬に起きた最大震度5強の地震後に休業を余儀なくされていた、大分県竹田市久住町の七里田(しちりだ)温泉「下湯(したんゆ)」の湯量が回復し、営業を再開した。当初はゴールデンウィーク中だけ営業し、老朽化した施設の改修に取りかかる予定だったが、ファンの声に押されるなどして10月末までの延長を決めた。

 下湯は入ると肌が瞬時に大量の泡に包まれ「ラムネの湯」とも呼ばれて人気がある。コロナ禍の前の2019年は年間延べ約2万5千人が利用したという。男女別の各15平方メートルの浴場がある小規模な施設で、36度のぬるめで透明の湯が絶えず流れていた。

 しかし、竹田市内でも最大震度5強を観測した1月22日未明の地震後、湯量が普段の10分の1ほどに激減、色も濁ったため同24日から休業した。泉源につながる長さ約80メートルの配管に詰まりがある可能性があるとみて、空気を送り込んで詰まりを解消する試みを繰り返したところ、3月末に湯量が回復したという。

 下湯などを管理する七里田温泉館の大津真二社長(72)は、再開を期待していた県内外のファンに喜んでもらおうと、先月29日から今月8日に臨時再開を計画。1日50~60人の客が立ち寄り、福岡、熊本、宮崎など県外からの客が県内を上回ったという。

 大津社長は「コロナ禍の前の客数には届かないが、お湯が前よりきれいになったなどと喜ばれ、延長を求める声が多いので10月末まで営業する」と話した。

 11月から改修工事を始め、来年3月までに完了したいという。県の補助金も申請するが、数百万円の不足が見込まれ、一般からの寄付を募るという。問い合わせは七里田温泉館(0974・77・2686)へ。(村上伸一)