空海生誕1250年、宮島でイベント 「消えずの火」を移す式典も

松田史朗
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 真言宗を開いた弘法大師・空海がかつて修行した広島県廿日市市の宮島で、空海の生誕1250年を記念するイベントが相次いで計画されている。コロナ禍で激減した宮島の観光客を呼び戻し、県全体の観光の底上げを図るねらいもある。

 イベントは、広島電鉄や宮島の観光協会などによる実行委員会(0829・44・0111)が企画。今年から、生誕1250年を迎える23年にかけて実施される。

 まず今月21日には、空海が修行に使ったとして1200年以上、大聖院(真言宗寺院)の霊火堂で守り続けてきた「消えずの火」を、マツダなどの企業が共同で造った灯火台に移す式典が開かれる。その後も、大聖院のライトアップや弥山での宿泊体験、フォトコンテストなど10以上のイベントを準備中だ。

 23年には、灯籠(とうろう)流しや宮島からの花火打ち上げなど、多数の観光客を呼び込む大規模イベントも計画している。実行委は各イベントの実現に向け、県内企業などへの寄付や協賛も呼びかけていくという。

 宮島への訪問客は19年に過去最多の466万人となったが、21年は188万人に減った。実行委員長の椋田昌夫・広島電鉄社長は「以前の笑顔と活気に満ちた宮島と広島県に戻せるようがんばりたい」と話している。(松田史朗)