広がる支援の輪 三島の避難家族に一時金、ミニコンサートも

ウクライナ情勢

南島信也
[PR]

 ロシアによるウクライナ侵攻で、戦火を逃れて来日したウクライナ人の避難生活が長期化するなか、静岡県内で支援の輪が広がっている。三島市では10日、避難家族に生活一時金が贈られ、チャリティー・ミニコンサートも開かれた。

 一時金を贈ったのは「ウクライナ希望のつばさSHIZUOKA」。ウクライナからの避難者を官民一体でサポートするために、NPO法人「静岡県ボランティア協会」などが中心となって4月に設立した。募金活動、避難者の生活再建支援活動を行っている。

 共同代表の小野田全宏さんと高橋邦典さんが10日、三島市役所を訪れ、先月から市内で暮らすマリーナ・ネジェリコさん(62)と娘のジュリア・コベリエバさん(37)らの一家4人に10万円を手渡した。

 小野田さんは「わずかな金額だが、一日も早く元気を取り戻してほしい」とし、高橋さんも「行政の力を借りながら、民間ならではの機動性を発揮して支援していきたい」と語った。

 マリーナさんは「何も持たずに三島に来たので、心から感謝します」と謝意を述べた。マリーナさん一家は住民登録を済ませ、国民健康保険にも加入したという。

 またこの日、三島市役所の玄関ロビーで、ウクライナ人のソプラノ歌手で、民族楽器バンドゥーラ奏者のオクサーナ・ステパニュックさん(44)がチャリティー・ミニコンサートを開いた。2008年から東京を拠点に活動しているオクサーナさんは「音楽の力で美しい世界にしたい」と話し、ウクライナ国歌や「見上げてごらん夜の星を」など4曲を披露。訪れた市民は美しい歌声とバンドゥーラの音色に聴き入った。(南島信也)