ウクライナ、戦時下の財政ファイナンス 中央銀行総裁「苦渋の決断」

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聞き手・西村宏治、和気真也
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 ウクライナの中央銀行、ウクライナ国立銀行(NBU)のシェフチェンコ総裁が、朝日新聞のオンラインインタビューに応じた。ロシアによる侵攻を受け、NBUは、戦費調達のため政府が発行する国債を直接引き受け、財政赤字の穴埋めをする「財政ファイナンス」に踏み込んだ。中央銀行による国債の直接引き受けは通貨の信認などを損なうおそれが指摘され、シェフチェンコ氏は「苦渋の決断だった」と話した。詳しいやりとりは以下の通り。

――戦時下のウクライナの金融システムはどう機能していますか。

「奇跡的な安定を見せています。銀行の支店の78%は営業を再開しています。これにはデジタル化が寄与しています。顧客はオンラインで預金管理ができ、銀行はサービス提供を続けられています。取り付け騒ぎなどは起こらず、むしろ戦争開始からウクライナの通貨フリブナでの個人預金などは19%増えています」

――金融システム安定の理由を…

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    服部倫卓
    (ロシアNIS経済研究所所長)
    2022年5月17日14時0分 投稿
    【視点】

    ウクライナ中央銀行のシェフチェンコ総裁のことは良く知らなかったので、ちょっと調べてみた。 やや意外だったのは、ロシアのトゥーラ出身だったことである(民族的に何人なのかは不明)。大学はウクライナ東部のハルキウだったとのことであり、それ以来、