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急性の小児肝炎 普段から患者をみる移植医も原因の特定は「難しい」

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聞き手・米田悠一郎、熊井洋美
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 原因不明の重い肝炎になる子どもが英米を中心に相次ぎ、世界保健機関(WHO)は警戒を強めている。肝移植が必要になるほど重症化したり、死者が出たりしている例もある。子どもの重い肝炎患者をふだんからみている国立成育医療研究センター(東京)の笠原群生(かさはら・むれお)病院長に聞いた。

 ――ふだんから、子どもの肝炎患者をみているそうですね。

 はい。急性肝炎になると、皮膚が黄色くなる黄疸(おうだん)や全身のだるさがみられますが、より重い劇症肝炎になると意識障害をともないます。

 私たちの病院には毎月1~2人が劇症肝炎で搬送されてきます。とくに重症の子どもの患者を常に受け入れています。

 ――原因はどんなものでしょうか。

 A~E型の肝炎ウイルスやサイトメガロウイルス、EBウイルス、アデノウイルスなどウイルスによるものがあげられます。

 しかし、原因がわからない例が8割ほどです。重症化する例も多いです。

肝炎とは

 ――肝炎になるとどうなるのでしょうか。

 肝臓は、つぶつぶした穴が開いている「フィルター状」の臓器です。血液が通るときにウイルスや細菌を濾過(ろか)します。

 肝炎になると、そのはたらきが弱まり、ウイルスや細菌が素通りして、全身にウイルスがまわってしまいます。重症の場合は、肝臓の細胞が死んでしまいます。

 ――治療法はあるのでしょうか。

 内科治療で自然に治る場合が…

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