トマト嫌いだった農家がミニトマト栽培 「売れる物作り」を聞く

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西江拓矢
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 トマト嫌いだった農家が育てるミニトマトがある。甘みと酸味のバランスにこだわり、大阪府南部にあるハウスから四季を通して出荷する。サラリーマンの経験と、消費地に近い立地を生かし、「ミニトマトメーカー」として「売れる物作り」を進めている。

 和泉市の直売所に並んだミニトマト。袋には「糖度は8度以上」の文字が。口に入れると、酸味と甘みが広がり、後を引く味だ。

 岸和田市と和泉市にあるハウス計約55アールで、「アマメイド」というブランド名のミニトマトを育てるのは、キノシタファームの木下健司さん(43)。実家は農家だが、トマトは嫌い。でも、「この味なら食べられる」というトマトに出会い、人生が変わった。

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 岸和田市の農家に生まれ育ったが、一年中泥だらけになって働く親の姿を見て、魅力は感じなかった。大学卒業後はサラリーマンとなり、商社や製紙会社などの営業を経験した。

 30歳を前にサラリーマンを続けるべきか悩み、家業と向きあった。学生時代のバイト先の店長に相談すると、「思い立ったら農業を始められる環境は恵まれている」。農家以外の人が新規就農するには、農地の確保など壁が高いからだ。

 実家が農家というアドバンテージを生かさない手はないのでは――。そう考えて29歳で退職し、実家の葉物野菜の栽培を手伝った。

 「雨が降って時間があったの…

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