舞台に描く「沖縄」、続く模索 時代の変わり目といま、結びつけ

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増田愛子
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 沖縄の本土復帰50年の今年、その戦中戦後を描いた演劇の上演が相次ぐ。過去にあった時代の変わり目をどう実感し、現在と結びつけて考えるか。それぞれの作り手が方法を模索する。

 東京で13日に開幕する「島口説(しまくどぅち)」の主人公は、今も面積の30%超を米軍基地が占める沖縄市の、民謡酒場の女性だ。初演は1979年、東京。沖縄文化を紹介する小劇場の企画で、那覇出身の劇作家、謝名元慶福(じゃなもとけいふく)さん(80)が、沖縄芝居の名優、故北島角子さんの一人芝居として書いた。

 米国統治下の50~60年代、沖縄の状況に呼応し発表された演劇の多くは、火野葦平や木下順二をはじめ本土の作家の作品だった。

 謝名元さんは戦時中、空襲に遭った家族と本島北部の山中に避難した。子ども時代は離島で過ごし、高校生活をコザ市(現・沖縄市)で送っている。自分の体験も盛り込み、「リアルな沖縄の歴史や文化を本土の人にきちっと見せたいという思いでした」。

 自らを「艦砲ぬ喰(く)えぬ…

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