焼津のカツオ、盗難の調査開始後も盗まれる 「再発防止の強化必要」

小山裕一
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 焼津漁港(静岡県焼津市)で冷凍カツオが不正に抜き取られた事件で、焼津漁協が昨年3月に盗難に気づき、職員への聞き取り調査を始めた後にもカツオが盗まれていたことがわかった。調査開始後の事件では漁協職員も逮捕されており、事態を重く見た再発防止委員会は、改めて対策の強化を求めた。

 10日にあった委員会で、漁協側が説明し、終了後、加藤将和委員長(弁護士)が明らかにした。

 一連の事件で静岡県警は9日、宮城県塩釜市の水産加工会社が水揚げした冷凍カツオ約10トンを昨年3月22日に盗んだ疑いで運送会社の元幹部など関係者6人の逮捕を発表した。

 加藤委員長によると、漁協はこの事件で盗難に気づき、県警に相談。幹部が関係職員に聞き取りを始めたという。しかし、この約1カ月後の4月30日にも盗難事件が発生。この事件では漁協職員も逮捕されている。

 加藤委員長は「聞き取り調査で窃盗事件があったと職員全員が分かる状態で、次に事件を起こせば逮捕されることがわかっていたはず。それなのに事件を防げなかった。再発防止策の強化が必要だ」と指摘した。委員からも「いかにルールを守ってもらうかを考える必要がある」との指摘が出たという。

 焼津漁協によると、逮捕された職員にも聞き取りを実施したが、4月の事件発生までに話を聞いたかは不明だという。(小山裕一)