国連はもう限界なのか 世界秩序の3つの分かれ道と日本ができること

有料会員記事ウクライナ情勢

聞き手・池田伸壹
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高須幸雄さん|元国連大使・元国連事務次長

 ウクライナ情勢をめぐって国連の機能不全が指摘されている。日本の外交官として、また国連幹部として、長く国連の現場に身を置いてきた高須幸雄さんは、国連の存在意義が問われているとして、かつてない危機感を抱いている。世界は規範性を取り戻すことができるのか。そして、日本はそのために何ができるのかを聞いた。

たかす・ゆきお

1946年生まれ。外務省で国連政策課長、国連改革担当大使、国際社会協力部長、国連大使など、国連事務局財務官、事務次長、事務総長特別顧問などを歴任。NPO法人「人間の安全保障」フォーラム理事長。共編著に「日本と国連の50年」。編著に「全国データ SDGsと日本」。

 ――ロシアによるウクライナ侵攻で、国連は十分な手を打てていないように見えます。

 「何十年も国連に関わってき…

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    沢村亙
    (朝日新聞論説委員=国際政治、歴史)
    2022年5月13日9時44分 投稿
    【視点】

     「常任理事国は国際平和の守り神。国際紛争を平和的に解決するという国連創設の原則を守る重い責任があるはず」という高須さんの指摘。この「はず」の2文字が、混迷の根源を象徴的に示している。拒否権という「特権」を付与されたかわりに重い責任を負わさ