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接待の常態化、見返り横行 国立病院機構、業者との深い癒着

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高嶋将之、山口啓太
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 独立行政法人国立病院機構が運営する病院の発注工事を契約した業者から見返りに接待を受けたとして、下志津病院千葉県四街道市)の企画課長だった安彦(あびこ)昌人容疑者(60)が11日に収賄容疑で警視庁に逮捕された。贈賄側とされる「小松電器」(千葉県船橋市)からは、安彦容疑者以外も機構の病院職員の多数が接待漬けにされていた。

 捜査2課によると、安彦容疑者は2019年7月~20年9月、同病院が発注する工事などの業者選定を巡り、小松電器社長の松丸隆行容疑者(43)=贈賄容疑で逮捕=から旅行と飲食などの接待(約60万円相当)を受けたほか、ノートパソコン1台など計5点(約30万円相当)を受け取った疑いがある。同課は2人の認否を明らかにしていない。

 民間調査会社によると、小松電器の売り上げは近年増加傾向にあり、2015年10月期の約3億5千万円から5年後の20年10月期には約6億7千万円まで2倍近くになった。こうした伸びは、同社の取引の3割を占める機構側に対する不適切な利益供与が行われた時期と重なる。

 今年3月に公表された機構の調査によれば、利益供与は14年度以降に確認され、21年度までに旅行や焼き肉の接待、時計の贈与が常態化。競合他社の入札情報を同社に漏らすといった「見返り」も横行していた。こうした行為は機構本部や関東信越エリア12病院の職員28人で認められ、懲戒解雇や停職などの処分を受けた。

 機構は08年3月に「コンプ…

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