2011年に米副大統領として訪中したバイデンは、中国の次世代リーダーと目されていた習近平(シーチンピン)が自らの考えを率直に語る姿勢に感銘を受けた。
個人的な信頼関係を築いたように見えたバイデンだが、習が国家主席になると、その親近感は変化していくことになる。
【連載】バイデンと習近平 対中強硬の深層
米国のバイデン大統領はもともと、対中穏健派として知られていました。ところが、大統領就任後は対中強硬路線をとり、米中関係は「新冷戦」とも呼ばれています。バイデン氏を突き動かしたものは何だったのでしょうか。元米政府高官らの証言から迫ります。
カギは、バイデンが副大統領として2回目となる13年の訪中にある。バイデンは習と何を話したのか。会談に同席した元米政府高官の証言から迫る。
「旧友」が提起した、新たな関係
中国国防省は13年11月2…