小学生の人気の習い事である英語。低学年から始める人も多いが、中学受験のためいったん中断する人もいる。そんな中、新しい選択肢が注目されている。
「When he was ten……」
講師が見守る中、小学生たちがテキストを声を出して読む。その姿を、目の前に置いたタブレットで録画し、講師と発音を確認する――。
東京と福岡で英語塾を展開する「Catal(キャタル)」(東京都渋谷区)の授業の風景だ。小3~高3の塾生の約半分が小学生という。
英語の習い事を、中学受験を機にやめるか、続けるか、迷う家庭もあります。中学からは主要教科になる英語と、どう向き合えばいいのか。記事の後半では、ベテラン家庭教師が提案する、勉強の仕方も紹介します。
英語の小説や絵本の文章をメインに、音読やリスニングを繰り返す授業を行っている。講師との会話はすべて英語。分からない言葉は英英辞典で調べ、読んだ本の要約も行うことで「読む・聞く・書く・話す」の4技能を育てるという。
小学生のうちから英検を受験する塾生も多く、高校卒業程度の英検2級に合格する塾生もいるという。
東京都文京区の英語塾「エベレスト」は、小学生だけで数百人の塾生を抱える。塾生1~3人に講師が1人つき、すべて英語で会話しながら授業を進める。
エベレストの特長は「継続」だ。週に1回の通塾のほか、毎日25分のオンラインレッスンや英語で日記を書く宿題もある。代表の斎藤孝夫さん(43)は「人は1日で覚えたことの3分の2を忘れるとも言われる。続けることに意味がある」と力を込める。
卒業生の中には、海外の高校や大学に進学した塾生もいるという。
人気の一方、英語塾の悩みは
塾生数も多く人気の両塾だが、共通する悩みがある。
高学年になるにつれて増えて…