「授業スト、先生も葛藤あったのでは」 和歌山の私立高の給料未払い

加藤あず佐
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 和歌山県日高川町の私立和歌山南陵高校で、教職員の給料未払いや就学支援金の不適切な扱いなどを理由に、教職員が11日、授業をストライキした。私立の学校教員は、公務員である公立学校の教員とは異なり、ストライキをする権利が認められている。

 私学教員ユニオン(東京都)の佐藤学代表は、「授業の取りやめは生徒にも影響が及ぶため、先生たちにも葛藤があったと思う。だが、就学支援金を適切に使うことは生徒や保護者のためであり、教師の労働環境を保障することは、長期的には教育の質を高めることにつながると考え、ストに踏み切ったのだろう」と話す。

 私学の学校教員が教員会議をボイコットする例などはあるが、「完全に学校運営が停止するようなストライキは珍しい」。一方、アメリカやフランスなどでは、教員のストライキは多いという。

 文部科学省によると、私立高校の収入は、生徒の納付金が約5割、都道府県などからの補助金が4割弱だという。佐藤代表は、日頃から私学の教員の労働相談を受けているが、「給与全額が支払われないという相談は、めったにない」という。(加藤あず佐)