熊本ブランドのアサリ、再生には「偽装必要ないほど増やすのが理想」

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杉浦奈実
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 アサリの産地偽装問題で、2カ月間取りやめていた熊本県産アサリの出荷が再開した。偽装を受けてつくられた県産アサリブランド再生協議会長の逸見泰久・熊本大教授(海洋生態学)に、流通の整備と、アサリが育つ環境の再生について聞いた。

 ――今回の偽装についてどう受け止めましたか

 アサリに関しては国も県も熊本県内ではあまり採れていないのがわかっていたのに、たくさん売られていました。偽装は考えたら分かるはずでした。我々研究者も熊本産として売られている全てが本物とは思っていませんでしたが、まさかこんなに多いとは思っていませんでした。

 ――流通のしくみが整備され、出荷が再開しました

 県産はタグで管理され、随分違反が出にくくなったと思います。ただ、90%以上が偽装ということにはならないにせよ、1%でもうそがあるとまた信用をなくします。農産物を含めて熊本ブランドの信用がなくなってしまう。熊本や有明海はおいしいイメージがあったのに、今回、随分評判が落ちてしまいました。もちろん、一番いいのは、偽装する必要がないくらいにアサリが増えること。それが理想です。

「採りすぎ」だった過去

 ――かつては多く採れていたのですよね

 県内での漁獲量は1980年…

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