楽器のヤマハ、最大手が「ひとり負け」の理由 回復への道筋は

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大平要
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 楽器業界最大手のヤマハの業績がふるわない。2021年度の売上高や利益は、3年前に作った中期経営計画の目標を大きく下回った。業界では「巣ごもり需要」を追い風にコロナ前の業績を上回る企業が多い中、なぜ「ひとり負け」の状態なのか。回復の道筋は、どう描いているのか。

 ヤマハの21年度(22年3月期)の決算(国際会計基準)は、売上高が前年比9・5%増の4081億円、営業利益が5・7%増の430億円。増収増益だが、中期計画での目標(売上高4700億円、営業利益650億円)は達成できず、コロナ前の18年度の水準も下回った。

 12日、浜松市の本社で記者会見した中田卓也社長は「(コロナ禍の)影響を大きく受け、売り上げで非常に苦戦したということで、財務的な数字は未達に終わった」と述べた。

 ただ、他の楽器大手は必ずしも業績が低迷しているわけではない。河合楽器製作所が同日発表した21年度決算は、売上高が同26・9%増の857億円、営業利益は91・7%増の66億円。いずれも18年度を上回り、営業利益は過去最高となった。河合弘隆会長兼社長は「ピアノをはじめあらゆる事業が好調。うまくいきすぎたぐらいだ」。

 決算期が違う電子楽器のローランドも、21年12月期は2度の値上げも奏功して大幅な増収増益となり、コロナ前の水準を上回った。

 ヤマハの回復が見劣りするの…

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