米のコロナ死者、世界最多100万人 バイデン氏「悲劇的な節目」
ワシントン=合田禄
米ホワイトハウスは12日、米国内の新型コロナウイルスによる死者が100万人を超えたと発表した。国別では世界で最も多い。バイデン大統領は「警戒を怠らず、これまで以上に検査やワクチン、治療法を充実させなければならない」などとする声明を出した。
バイデン氏は声明で「悲劇的な節目だ。100万人の米国人の命が失われた。国家として、このような悲しみにまひしてしまってはいけない。癒やすために、私たちは記憶しないといけない」と国民に呼びかけた。
米政府はパンデミックの初期段階にワクチンを大量に確保して接種を進め、現在は5歳以上の約8割が少なくとも1回の接種を終えている。また、開発された治療薬もいち早く確保して国民が使えるようにしている。
いまも毎日数百人の死者が出ている状況だが、全米のほとんどの場所で屋内でのマスク着用義務はなくなり、多くの人が集まるイベントも再開している。
米ジョンズ・ホプキンス大の集計によると、累計の死者数で米国は突出して多く、ブラジルが約66万人、インドが約52万人、ロシアが約37万人となっている。(ワシントン=合田禄)
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