経済危機のレバノンで国政選挙 首相は出馬見送りも 変化には期待薄

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ドバイ=伊藤喜之
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 中東レバノンで国会議員選挙(定数128)が15日に行われる。2019年末から国際通貨基金(IMF)が「前例のない危機」と指摘する深刻な経済状況が続く中で迎える初の選挙となる。ミカティ首相は出馬を見送っており、国の停滞を打開する新政権を発足できるかが焦点だ。

 「政府にはあまり時間がない。様々な課題に直面している」「レバノン経済は病気にむしばまれている」

 ミカティ首相は4日、地元テレビに出演し、レバノンの現状への危機感をあらわにした。そんな国の浮沈がかかるのが、15日に迎える国会議員選挙だ。

 15選挙区に718人が立候補しており、前回18年の583人より約20%多い。うち女性候補は118人で、男性84%、女性16%の内訳となっている。18の宗教・宗派が混在する「モザイク国家」のレバノンでは伝統的に「宗派制度」が採用され、国会の議席数はイスラム教とキリスト教で64議席ずつを分け合う。さらにスンニ派27議席、シーア派27議席など、宗派ごとの議席数も定められている。大統領はキリスト教マロン派、首相はイスラム教スンニ派、国会議長はシーア派から選ぶ。

 宗教・宗派の共存や公平性を…

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