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病院のサイバー攻撃防げ 警視庁、セミナーで「感染」実演

土舘聡一
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 サイバー攻撃から病院を守るため、警視庁は東京かつしか赤十字母子医療センター(東京都葛飾区新宿3丁目)で、病院職員を対象としたセキュリティーセミナーを開いた。医師ら約30人がサイバー攻撃の手口を学んだ。

 セミナーでは、最新のサイバー攻撃の傾向を紹介。病院側がウイルス感染を防ぐためには、不審なメールを安易に開封しない▽業務パソコンへの私用USB接続を避ける▽パスワードを使い回さないなどのポイントを示した。ランサムウェア(身代金ウイルス)に感染する様子も実演して注意喚起した。

 同センターの林瑞成・第一産科部長は「電子カルテには患者のマイナンバーやクレジットカード情報がひもづくこともある。個々の職員の意識を高めていきたい」と話した。

 近年、病院へのサイバー攻撃は全国で後を絶たない。中でもランサムウェアの被害に遭った場合、攻撃者の要求に従わないと、電子カルテや会計システムが使えなくなるなど、運営に多大な影響が出るケースもある。(土舘聡一)

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