いつも一夜漬けの新喜劇、今回は稽古漬け NMB48とミュージカル

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土井恵里奈
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 舞台は一日にして成らず――。ふだんは一夜漬けで本番に挑む吉本新喜劇が、長丁場の稽古に励み、門外漢のミュージカルに挑戦する。

 「びびってます。歌うのが一番恥ずかしいんです」

 メンバーのすっちーは頭を抱える。

 乳首ドリルの芸など新喜劇の舞台で爆笑は取っても、歌となれば話は違う。

 「歌うくらいやったら、裸でヌンチャク振ってる方がいい」

 それなのに、ミュージカルだなんて。

 タイトルは「ぐれいてすとな笑(しょう)まん」。名前からして本気感がにじむ。

座長の川畑泰史 元ホストとして「かっこいいだけじゃだめ」

ミュージカルの筋書きを担当したのは、吉本新喜劇の川畑泰史座長。おにぎりみたいな顔芸がウリですが、実は台本作りも得意な頭脳派です。

 ハリウッド映画「グレイテスト・ショーマン」(2018年)は実在の興行師やショービジネスを描いてヒットしたが、こちらは笑いを前面に。「コテコテなんばのエンターテイナー」として勝負する。

 物語は、笑いが禁止された架空の国「なんば」を舞台に進む。新喜劇の人気座員が出演し、渋谷凪咲(なぎさ)らアイドルグループNMB48のメンバーも。総勢25人近く出演する。

 キャストは、新喜劇の川畑泰史が選抜した。「なるべく(ミュージカルの)イメージがない面々を選ぼうと大変で」(川畑)。

 結局、すっちーに島田珠代、吉田裕、とクセの強めな面々に。末成映薫(ゆみ)は70代でのトライとなる。

普段の練習は直前だけ

 初めての挑戦はだれでも戸惑うが、座員の悩みの種はもっと単純だ。

 ずばり、練習量がいつもより多いこと。「長い間稽古でけへんから、うちら新喜劇に入ったのに」(珠代)

 普段の新喜劇は、稽古の短さを誇る。

ミュージカル「ぐれいてすとな笑まん」 舞台は、大阪によく似た国「なんば」。お笑い集団の新喜劇とアイドルグループのNMB48が人気を博していたが、笑うとうつるウイルスが蔓延(まんえん)する。笑いが禁止された国で、両者の運命はいかに。大阪公演は5月14~16日、19~22日に「COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール」(大阪市)、東京公演は明治座(東京都中央区)で5月26~29日。今年創業110年の吉本と来年150年の明治座がタッグを組み企画した。配信あり。料金など詳細は公式サイト(https://gns.yoshimoto.co.jp/別ウインドウで開きます)で。

 潔く本番前日だけ。さらっと…

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