「普通の元警察官の人生」が一転、社長に 現場の教訓再び生きた

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平塚学
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 宮崎県門川町に、ここ数年で売り上げを急速に伸ばしている製茶会社がある。「鹿島園本舗」をまとめる社長の鹿島茂さん(67)は就任6年目。県警の警察官を定年まで勤め上げ、そのまま「よくある元警察官の次の人生」に入ったつもりだったが、突然の事情で転身した。

「一発逆転はない」

 同社の2020年度の売り上げは3億9400万円。前年度から3千万円以上伸ばし、社長就任時からは1億円以上増えた。画期的な商品を売り出したわけではない。コロナ下で「巣ごもり需要」の後押しはあったが、鹿島さんは「お茶は生活に必要な食品産業。一発逆転はない。じわりじわりと伸ばすしかない」と話す。

 普通の警察官人生を歩んできた。交通部門を中心に署の交通課長、本部の運転免許課長補佐などを経て2015年3月に警部で定年退職した。「出世をしたわけでもない。真面目に定年を迎え、一般的な元警察官の第二の人生をのんびり過ごすつもりだった」

 県交通安全協会に再就職し…

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