G20サミットに黄色信号 「ボイコットしないで」 議長国が直談判

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ジャカルタ=半田尚子
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 今年11月、インドネシアのバリ島で開かれる主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の開催に黄色信号がともっている。ロシアのプーチン大統領が参加の意向を示したことに対し、米国など西側諸国が反発しているからだ。議長国のインドネシアは世界の首脳陣に参加を呼びかけ、調整に奔走している。

 「See you in Bali for G20(G20の際、バリでお会いしましょう)」

 12日、米国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の首脳会議に出席するため、訪米中のインドネシアのジョコ大統領は、会議場となるホワイトハウスのゲストブックにそう書き込んだ。

 ジョコ氏は今回の訪米を、バイデン米大統領にG20サミットへの参加を直談判する絶好の機会ととらえている。首脳会議の開催を前に、インドネシアの外務省高官は取材に「バイデン大統領にはどうしてもG20(サミット)に来てもらいたい」と話した。

 G20サミットをめぐり、米国はロシアの参加に反発している。4月29日にジョコ氏がプーチン氏からG20サミット参加の意向を聞いたと発言すると、ホワイトハウスのサキ報道官は同日、「バイデン大統領はプーチン大統領のG20(サミット)への出席に反対であると公に表明している」と強調した。

 インドネシアはロシアがウクライナに侵攻した後も、G20の構成国に対し、サミットへの参加を働きかけている。ジョコ氏は3月以降、ドイツや日本、カナダなど少なくとも6カ国のG20構成国の首脳と電話や対面で会談。4月にはルトノ外相が英国やフランス、トルコを訪問した。

 インドネシアはサミットの運営にあたり、「これまでの議長国にならって、全構成国の参加を求める」との立場をとっており、米国など西側諸国が主張する「ロシア排除」は聞き入れていない。インドネシアの外務省高官は「会議を成功させるには全構成国の参加が必須だ」と話す。

「世界の信用、得るチャンス」

 インドネシア経済改革センター(CORE)のムハンマド・ファイサル事務局長は「G20サミットの開催は例えるなら五輪。世界の一大イベントだ。会議の成功は世界から信用を勝ち得るチャンスになる」と説明する。

 G20の議長国は構成国の回…

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