学生グライダー安全講習に270人参加 事故の教訓学ぶ

河原一郎
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 【大分】学生グライダー競技を推進する日本学生航空連盟(学連)は12日夜、事故防止のための安全講習会をインターネット上で開いた。元日本航空機長の日高光信・学連安全担当理事が講義し、グライダーに取り組む大学生や指導者ら約270人が耳を傾けた。

 日高理事は、1970年代の重大事故を契機に航空界で訓練に導入された「CRM」(クルー・リソース・マネジメント)について解説。乗員間の不十分な意思疎通がミスにつながる恐れがあるとして、「何でも言える雰囲気を作り、積極的に疑問を呈し、リーダーはすべての意見を聞いて決めることが大切」と話した。

 西部地区の学生委員長を務める山下泰申さん(九州工業大3年)は「上下関係の不要な部分はなくし、意見を言いやすくする環境を作り、訓練にいかしたい」と話した。

 グライダー競技では、2005年5月に竹田市で開かれた久住山岳滑翔(かっしょう)大会で墜落事故があり、学連の中村光宏教官(当時60)と九州工業大航空部の三村隆浩さん(同20)=広島県福山市出身=が犠牲となった。安全講習会は事故の慰霊祭に合わせて19年に現地で開かれ、20年からインターネット上で実施されている。(河原一郎)