行政の盛り土対応「失敗だった」 熱海土石流、第三者委が最終報告

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床並浩一 村野英一
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 「行政対応は失敗だった」。静岡県熱海市で起きた土石流の起点にあった盛り土をめぐる市や県の対応を検証してきた県第三者委員会は13日、異例の表現で結論づける最終報告書をまとめた。土石流被害を防ぐことができたのに、不適切な対応を重ねたと指摘。行政として責任が問われる内容になった。

 盛り土の崩落による土石流で災害関連死を含む死者・行方不明者が28人にのぼった惨事を踏まえ、第三者委は報告書で、「最悪の事態を想定していなかった」として「想定の失敗」と指摘。

 また、盛り土が形成された土地の前所有者側が県条例に基づいて2007年に提出した届け出書が重要事項は未記載のままで、是正や修正がないのに受理した市の対応について「初動の失敗だ」と批判した。

 そのほか「断固たる措置をとらなかった行政姿勢の失敗」として未記載書類の受理が「甘く、緩かった」としたほか、前所有者が行政指導に従う姿勢を見せたことから、措置命令を見送った市の対応を挙げた。

 市の一連の対応に「疑問が残る」とする一方、県についても無秩序な開発を防ぐために、「基本的に市が対処すべき問題として、積極的に関与しようという認識を持てなかった」として批判。両者の一連の対応について不備を認めたうえで、「組織的な対応の失敗だった」と総括した。

 記者会見した委員長の青島伸…

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