20世紀最高のメゾソプラノ テレサ・ベルガンサさん死去

 卓越した音楽性と技巧で一世を風靡(ふうび)した20世紀最高のメゾソプラノ、テレサ・ベルガンサさんが13日、スペイン・マドリードで死去した。米紙ニューヨーク・タイムズなどが伝えた。89歳だった。

 マドリード生まれ。仏エクサンプロバンス音楽祭で57年、「コシ・ファン・トゥッテ」のドラベッラ役でオペラデビューした。ロッシーニやモーツァルトを得意とし、カルメンを当たり役とした。カラヤン、アバド、メータといった超一流の指揮者としばしば共演、ミラノ・スカラ座をはじめとする欧米の一流歌劇場を席巻した。スペイン伝統の歌劇サルスエラにも出演し、92年のバルセロナ五輪開会式でプラシド・ドミンゴさんらとともに歌唱する国民的歌手でもあった。75年以降、日本でも頻繁に公演を開き、昭和音大での公開レッスンなどで後進の指導にも精力を傾けた。