部屋から日常的に見える戦闘機 アートにすると現実的な不安になった

有料会員記事沖縄・本土復帰50年

聞き手・松沢奈々子
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 沖縄県宜野湾市出身の気鋭の写真家・石川竜一さん(37)は、沖縄の風景や人々をポートレートのように写し取ることで沖縄の今を伝えてきた。本土復帰50年を機に話を聞いた。

 いしかわ・りゅういち 写真集「絶景のポリフォニー」などで2015年、木村伊兵衛写真賞

 ――石川さんにとって復帰50年とは。

 僕にとって復帰や終戦は、「お祭り」や「イベント」という印象があります。ひとまず第2次世界大戦に区切りがついたという「イベント」のような形で存在している。日常の中にたくさんの非日常が入り込んでいるような感じです。

 色々なところで作品を発表するようになり、沖縄の歴史に触れる機会も多くなった。ただ、復帰や沖縄と日本の関係を考えたり、周りの人の話を聞いたりしても、腑(ふ)に落ちているのかって言われると、そうじゃない。ちゃんとのみ込めているのか、理解できているのかと言われると、全然そうではない。

 現在のロシアによるウクライナ侵攻もそうですが、今も、世界中で戦争が起こりうる社会システムの中にいるわけです。それを考えると今後も腑(ふ)に落ちることはないと思う。

 ――沖縄国際大学(宜野湾市)在学中に写真を始めました。沖縄に住み、自身が接した人や事象を被写体にされてきましたね。写真を始めて、自身に変化はありましたか。

 沖縄で生まれて生活している…

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