第6回末期の私は「死への片道切符」持つ乗客? がんのイメージ、覆したい

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それぞれの最終楽章 おひとりさまとして(6)

フリーテレビディレクター 中村有里さん

 乳がんが見つかってから18年、私はがんのほとんどの段階を経験した。

 当初、ステージ1と2の間の状態で見つかり、様々な治療法を検討した。その結果、放射線のピンポイント照射を選び、腫瘍(しゅよう)は消えた。同時に再発予防のための抗がん剤もやり、頭髪が全て抜け落ちることや、ひどい悪心、粘膜のただれなども体験した。それ以後の10年余りは寛解のような状態だったが、11年目に再発した。そこからは悪戦苦闘の日々が続いている。

 「がんに対する怯(おび)え」は病気の進行に比例しないということも、長いがんとの共存でわかったことだ。

 末期と告げられた現在よりも…

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