第3回クリックされない辺野古の記事 「本土の無関心」の裏側にあるもの

有料会員記事沖縄・本土復帰50年

伊藤和行、矢島大輔
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 天皇制原発などタブーなきテーマを掲げ、討論番組というスタイルを定着させたテレビ朝日の「朝まで生テレビ!」は今年、35周年を迎えた。

 じつは1987年の開始以来420回の放送のうち、沖縄をテーマにしたことは5回ほど。司会のジャーナリスト田原総一朗さん(88)は、厳しい目つきで言った。「残念ながら沖縄の基地問題は視聴率がこないから」

 沖縄の基地に関する話題は反応が悪い――。同じ経験を、沖縄タイムス営業部の西里大輝さん(45)もした。2018年9月から1年間、「ヤフーニュース」編集部に出向した。注目度の高いニュースを選び、見出しを付ける「ヤフートピックス」の編集だった。

 直前まで社会部記者だった。米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の移設工事が進む名護市辺野古で、移設反対の座り込みや住民の話を汗だくになって取材した。基地が集中するおかしさを本土の人に考えてもらいたい、という思いだった。

 だがヤフーニュースでは、記…

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    前田直人
    (朝日新聞コンテンツ戦略ディレクター)
    2022年5月17日23時14分 投稿

    【視点】紙の新聞であれば、毎朝届けられる紙面の目立つところに記事があれば、全体の構成ぐらいは頭に入ります。でも、デジタル空間ではそうはいかない。短い見出しとサムネイルだけが最初の手がかりです。紙とデジタルの決定的な違いは、そこにあります。 時

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    太田泉生
    (朝日新聞コンテンツ編成本部次長=人権)
    2022年5月17日11時11分 投稿

    【視点】紙の新聞と違って、デジタルではひとつひとつの記事がどれほど読まれているか、リアルタイムで把握できる。「重要な記事だから読んでほしい」と願って目立つ位置に載せても、なかなかクリックされないというときがたしかにある。デジタル編集の担当になったば