地域通貨「けーら」を電子化 お買い物にプレミアも 福知山

滝川直広
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 京都府福知山市大江町毛原の住民団体が発行している地域通貨「けーら」がデジタル化され、15日から使えるようになった。この日、棚田の田植え体験をした人たちに1人あたり100けーら(100円相当)の名刺大のカードが配られ、さっそく山菜などを買う姿が見られた。

 けーらは住民団体「毛原の棚田ワンダービレッジプロジェクト」が2017年に発行を始めた紙幣タイプの地域通貨。団体が実施した田植えや稲刈りなどのイベント参加者らに贈り、地区外の住民と毛原を結ぶツールとしている。

 紙幣タイプは印刷や有効期限の書き換えなど管理の手間が大きく、発行者には負担だという。負担を大幅に減らすため、福知山公立大情報学部の山本吉伸教授の助力を仰ぎ、デジタル化に踏み切った。

 この日配られたカードは100けーらとして使えるが、カードのQRコードをスマホで読み取ると6けーら分のプレミアがつき106けーら受け取れる。

 デジタルけーらを使うには、店頭などで支払い用のQRコードを読み込み、使いたい分の数値を画面に入力、売り手側の確認を取ればよい。ゆくゆくは、チャージ機能をつけたり、オンラインストアで使えたりするようにしたいという。

 今後は稲刈りなどのイベントや、月2回の日曜日に地区内の個人宅で開く「縁側喫茶」に参加した人らに1回100けーらずつ配る。団体の代表、水口一也さん(64)は「デジタルけーら発行の際に登録するメールアドレスに、こちらから毛原の魅力を流すこともできる。地区外の多くの人が毛原に来るきっかけになってほしい」と話していた。(滝川直広)