沖縄復帰の日、京セラに響いた三線の音色 宮城大弥が故郷に思うこと

[PR]

(15日、プロ野球 オリックス・バファローズ8―5千葉ロッテマリーンズ)

 沖縄の日本復帰から50年の15日、オリックスの本拠・京セラドーム大阪に心地よい三線(さんしん)の音が響いた。

 沖縄出身のバンド、BEGINの「三線の花」。先発した宮城大弥(ひろや)の登場曲だ。

 疲労を考慮して出場選手登録を抹消され、中10日となる登板が、自身の故郷の特別な日と重なることは分かっていた。

 前日、「頑張ります」と話した。

 味方の大量点に恵まれ、4月20日以来の2勝目を挙げたが、七回途中5失点の内容に「できればもっと良い活躍をしたかった」と残念がった。

 米軍普天間飛行場がある宜野湾市出身。

 「ヘリコプターの音が大きいなと思っていたけど、生まれた時からなので当たり前だった」

 地元の沖縄・興南高に進み、1年夏から甲子園で投げた。3年時には高校日本代表でも活躍した。

 2019年秋のドラフト会議でオリックスから1位指名され、18歳で沖縄を離れた。

 ふるさとへの思いは強い。

 高校卒業後、90万円を宜野湾市に寄付した。自分を育ててくれた地元に、少しでも恩返しをしたいと契約金の一部をあてた。

 2年目の昨季、13勝(4敗)を挙げてリーグ優勝に貢献し、新人王に選ばれた。

 12月の表彰式。興南高時代の恩師からメッセージが寄せられると、「沖縄を盛り上げられるよう一生懸命頑張ります」と言った。

 国の統計によると、沖縄の子どもの平均身長は低い。

 宮城は171センチとプロ野球の投手としては特に小柄だ。

 身長を理由に夢を諦めて欲しくないそうで「僕が活躍したら、プロをめざしてくれる子どもたちがいるはず」。

 ふるさとの子どもを思い、腕を振る。室田賢