アゾフ連隊の妻ら「麻酔なしで手足切断する手術も」 窮状を訴える

ウクライナ情勢

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 ロシア軍に包囲されるなか、ウクライナ南東部マリウポリの製鉄所「アゾフスターリ」で抵抗を続けるウクライナ部隊の兵士の家族らが15日、オンライン形式でウクライナメディアと会見した。家族らは製鉄所内に水や食料、薬がほとんどなく、麻酔なしで手足の切断手術をするケースもあると指摘。隊員全員を退避させるため、国際社会に支援を求めた。

 ウクライナのニュースサイト「ウクライナ・プラウダ」などが伝えた。会見に出席したのは、アゾフスターリにいるウクライナ内務省軍部隊「アゾフ連隊」の隊員らの妻5人。妻たちの話によると、負傷兵は以前は700人ほどいたが、ロシア軍の攻撃を受ける中で変動があり、正確な数ははっきりしない。水も不足しており、隊員たちはコップ1杯分の水を、5~6時間ごとに一口ずつ飲んで我慢している。

 妻たちは「まずは明日にでも亡くなるかもしれない重傷者を救出する必要があるが、あくまで全員の退避を強く求める」と強調。国際社会が介入し、退避を実現させるよう訴えた。アゾフスターリをめぐっては、ウクライナ政府が重傷を負った兵士と医療関係者の退避についてロシア側と交渉を続けている。