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「こんなに高いとは」 出産費用の膨らむ自己負担、病院選べぬ現実も

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中井なつみ
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 健康保険などから42万円が支給される「出産育児一時金」の増額を求める意見が国会議員らから上がっている。出産を控える当事者からは「今の状況では、安心して産めない」という切実な声もある。出産にまつわるお金の苦労の実態とは――。

出産育児一時金では全然足りない

 「高いとは聞いているが、請求書はいくらだろう……」

 2020年、東京都内の病院で第2子となる次男を出産した30代の女性は、産後の退院を控えた日、ベッドの上で不安な気持ちを抱えていた。新たな命とともに始まる新生活への期待や不安よりも、「お金が足りるか」という経済的な不安の方が勝っていたという。

 退院日の朝、食事をとった後、スタッフが部屋を訪れた。分娩(ぶんべん)、入院費用の精算金額を知らせる請求書を渡すためだ。おそるおそる中をのぞくと、そこには「80万円」を超える数字。病院に直接支払われる「出産育児一時金」の42万円を差し引いても、自己負担額は40万円以上になった。

 「まさか、こんなに高いとは…

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