中日ドラゴンズの大野雄大が「完全試合」を超えて残したもの

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山田佳毅
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 5月6日、バンテリンドームナゴヤであった、中日ドラゴンズ阪神タイガース6回戦。この試合を見に球場へ行ったファンはもちろん、テレビなどで観戦した人たちは、興奮で手に汗を握ったはずだ。

 中日の左腕、エースの大野雄大投手(33)が立ち上がりから、走者を1人も出さない。

 三回、四回、五回、六回……。回を追うごとに、客席のざわめきと、どよめきのボルテージが上がっていった。

 見ている人の心をざわつかせたのは、やはり、4月に、ロッテ・佐々木朗希投手(20)が28年ぶりに成し遂げた完全試合の記憶だろう。

 七回、阪神打線は3巡目に入った。

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 先頭の近本光司選手が初球、セーフティーバントを試みた。が、不発。この日3番に入った、一発のある佐藤輝明選手は二ゴロに。

 「これは、ひょっとして……」という空気がこの瞬間、球場全体で、完全にできあがった。

 ただ、中日打線も点が取れなかった。

 この日まで2試合連続で完投勝利をしていた、阪神の先発・青柳晃洋投手の出来もすばらしかったからだ。

 中日は二回に、木下拓哉選手(30)がチーム初安打を放ったが、打線はその後沈黙。七回が終わるまで、二塁を踏めなかった。

 進行とともに大きくなった興奮と緊張が、爆発しかけたのは八回、中日の攻撃の時だった。

 先頭の高橋周平選手(28)…

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