第7回経済とグリーンの両立は実現できる? 支持広げる「脱成長」に警鐘も

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土居新平
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 「最先端」のセブン―イレブンが東京・青梅の住宅街にある。一見、普通の店と変わらない。だが屋上には太陽光パネルが並び、窓ガラスは二重だ。「差圧センサー」によって、店内の気圧を外より高めるよう調整する。店に外気が入りにくく空調の効率も高まる。

 店の電力消費量は2013年度比で43%減。二酸化炭素(CO2)の排出量は54%減った。担当者は「採算も合う。さらに工夫を重ね、いいものは他の店にも広げていく」と話す。

 セブン―イレブンは、大量出店で地域のシェアを押さえる戦略で成長し、親会社セブン&アイ・ホールディングスの主力ビジネスになった。全国に約2万1千店を展開する巨大ネットワークは、電力消費量も増え続けた。グループ全体の店舗では年43億2千万キロワットにのぼり、日本全体の0・5%ほどを占める。CO2排出量のうち95%が電力由来だ。

 セブン&アイは再エネの活用や省エネの推進などで、店舗運営にかかわるCO排出量を、50年には実質ゼロにする目標を掲げる。釣流まゆみ執行役員は言う。「成長とともに、環境負荷が非常に大きくなってきた。そこに責任を感じたことがスタートになった。経済成長と(環境負荷が小さい)グリーンを両立させないといけない」

 日本を含む主要各国が50年の脱炭素を掲げる中、企業も政府も、経済成長しつつも環境負荷をかけないデカップリング(切り離し)をめざす。

経済成長とグリーンの両立を目指す企業や政府の動きに対し、経済成長に魅力を感じない若い世代を中心に脱成長を支持する動きが広がっています。記事後半ではベストセラー「人新世の『資本論』」の著者の斎藤幸平さんや、脱成長はロマン主義と話す吉川洋さんら識者の議論を通して、経済成長とグリーンの両立が可能なのか,考えます。 

 株主の利益を優先させてきた…

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