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「精神疾患」40年ぶり教科書に 「無関係」だった教師は認識変えた

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塩入彩
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 今年度から、高校の保健体育の教科書で40年ぶりに精神疾患に関する記述が復活した。若者らの自殺が社会問題となるなか、どのように心の病について教えたら良いのか。教員や生徒たちが正しく理解し、受け止められるよう様々な取り組みが始まっている。

 「誰でも発病する可能性があります」

 今年4月から使われている大修館書店の「現代高等保健体育」では、計8ページが精神疾患に関する項目にあてられている。「およそ5人に1人以上が生涯に1回は何らかの精神疾患を経験」「約50%は14歳までに、約75%は24歳までに発病」といった説明とともに、うつ病や統合失調症、不安症、摂食障害の具体的な症状を記載した。早期発見と治療が回復の可能性を高めることも記している。

 精神疾患の項目は、今年度から使われる3点の保健体育の教科書すべてに登場した。

 スポーツ庁によると、1978年告示の高校の学習指導要領から精神疾患の項目は消えていたが、今年度からの教科書のもととなる2018年の学習指導要領では、保健体育に「精神疾患の予防と回復」の項目が設けられた。40年ぶりの復活について、担当者は「精神疾患は現代的な健康課題。授業で学ぶことで早期発見や回復につながる」とねらいを語る。

 ただ、長年の空白により、教…

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    氏岡真弓
    (朝日新聞編集委員=教育、子ども)
    2022年5月18日20時50分 投稿

    【解説】精神疾患を高校生が知ることはとても重要です。いらいらや不安はだれでも持つし、外から見えないだけにわかりにくい。そして、精神疾患への知識のなさや戸惑いが受診を贈らせる原因になっています。この時期に学んでおくことは,大人になって精神疾患になった