サッカー選手もこっそり履いた5本指靴下 「売れない」からの逆転劇

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高田純一
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カンサイのカイシャ ここがオモロイ!

 スペイン生まれの和歌山育ち――。「育ての親」はそう説明します。和歌山県海南市にある5本指の靴下を製造する専業メーカー「ニッティド」。いまでは靴下の大手専門店も取り扱う「5本指」は、靴下一筋30年余りの井戸端康宏社長(57)らの思いが詰まった商品でした。

 会社を訪ね、従業員たちの足元をチェック。やっぱりはいていた。5本指。聞けば、井戸端社長が昨年4月、仕事中でもはいてもらうように社内ルールをつくった。ただし、「他社商品でもよい」。とにかく従業員には靴下に敏感になってほしいのだ。

ニッティド

1981年設立。本社・工場は和歌山県海南市下津町丸田。工場は中国にもある。直営店は、東京・立川市ドイツベルリンの2店舗。従業員は46人。今年4月下旬、海南市にカフェを併設した直売スペースをトレーラーハウスで構えた。

 入社5年目の林慧祐(けいすけ)さん(32)は、「他社製品もはいて研究する日々。はき始めて2カ月ほどたったころでしょうか、5本指がやめられなくなった。くっついていた指と指に隙間ができ、動かせるようになって気持ちいい」。

「ビジネスではない」、同業者は言った

 井戸端社長によると、5本指…

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