国際協力機構(JICA)は16日、ロシアから侵攻を受けているウクライナを経済支援するため、ウクライナ政府に約130億円の円借款を貸し付ける契約に調印した。オンラインで参加したウクライナのマルチェンコ財務相は「歴史的にも困難な時期に、経済分野などに多くの支援をしてくれることに感謝したい」と述べた。
円借款は低利による資金の貸し付けで、今回はロシアによる侵攻で経済危機に直面するウクライナの財政支援が目的。岸田文雄首相とウクライナのゼレンスキー大統領が2月に電話協議した際、首相が1億ドル規模の緊急支援を表明していた。JICAとしては軍事侵攻後、初めてのウクライナ政府への支援となる。
調印式でJICAの田中明彦理事長が「一刻も早い侵略の終息を願う。JICAはウクライナとともに立ち向かう」と述べると、マルチェンコ氏は「いわれのないロシアの侵略で、ウクライナの経済と政府財政には多くの損害が出た」と指摘した。
オンラインで参加したコルス…
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