食品高騰で給食困った 富山市は1食24円値上げ、食材替える工夫も

加藤あず佐
[PR]

 食品価格の高騰でいま、各地の学校給食がピンチだ。「ジャガイモ(1キロ)が、昨年の平均より200円上がった」と、悲鳴を上げる自治体も。各地の栄養教諭や教育委員会は、献立の修正や給食費の値上げなどの対応に追われている。

 「約20年で1番の衝撃」と話すのは、大阪府千早赤阪村の栄養教諭・阪本恵津子さん(46)だ。4月のジャガイモの入札価格を見て、目を疑った。他の野菜の価格も軒並み上昇。食用油の1斗缶(16・5キロ)あたりの価格も、昨年度の1学期は4671円だったが、今学期は6396・84円に。「献立を根本から考え直さないといけないの……?」と、頭を抱えた。再利用する回数を増やすなど工夫をしているという。

 富山市は今年度、6年ぶりに、給食費の値上げに踏み切った。小学校では1食あたり24円値上げし、月額5800円(値上げ前は5300円)。同市学校保健課の担当者によると、6年前に比べ、米やパンなどの主食と牛乳が、1食あたり5円ほど上がった。「月1~2回、牛乳をオレンジジュースに替えるなどしていたが、必要な栄養素を満たせない日もあり、価格改定にいたった」という。

 京都市は、生野菜を冷凍野菜に替えたり、チーズやみかんなどを削ったりなど、一部の食材を変更。神戸市の担当者も、「比較的安価な豚肉や鶏肉を使った献立の回数が、例年よりも増えている」と話す。

 こうした動きを受け、政府は4月末、緊急経済対策に、学校給食の値上げや品数削減を踏まえた負担軽減策を盛り込んだ。新型コロナウイルス対応の地方創生臨時交付金を拡充し、自治体に交付を受けてもらう形だ。文部科学省は、各教育委員会に交付金の活用を促している。(加藤あず佐)