ロシアの孤立が浮き彫りに カザフスタンやベラルーシが後ろ向きの訳

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 ロシアなど旧ソ連6カ国でつくる軍事同盟「集団安全保障条約機構」(CSTO)の首脳会議が16日、モスクワで開かれた。ザシ事務局長によると、ロシアのプーチン大統領ウクライナ侵攻について説明したが、CSTOの侵攻への参加は議論されなかったという。同盟強化を目指すロシアに対し、加盟国間の思惑の違いも取りざたされており、ロシアの孤立が浮き彫りになった。

 CSTOの加盟国はロシア、ベラルーシカザフスタンキルギスタジキスタンアルメニア。ソ連崩壊後の1992年5月に調印されており、締結30周年の首脳会議となった。対面での開催は2年半ぶり。

 冒頭、プーチン氏は「92年と同じで2022年も難しい時期にある」と発言。ベラルーシのルカシェンコ大統領は「西側の制裁圧力を背景に、我々の団結や連帯は必ずしも機能しなくなっている」と他の加盟国を批判した。ロシアとベラルーシを除く4カ国は侵攻に対して「中立」の立場をとり、国連総会のロシア非難決議案の採択でも棄権していた。

 特に注目されたのがカザフスタンだ。米NBCテレビは2月、ロシアからウクライナへの軍派遣を求められたが断ったと報じた。

 カザフスタンのトカエフ大統…

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    副島英樹
    (朝日新聞編集委員=核問題、国際関係)
    2022年5月17日14時11分 投稿

    【視点】ロシアなど旧ソ連6カ国でつくる軍事同盟「集団安全保障条約機構」(CSTO)は、もともと思惑が一致している組織ではありません。安全保障の核心的テーマとも言える核問題でさえ、縛りの強い「核同盟」のNATOとは違って、CSTO加盟国は独自のスタン

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    駒木明義
    (朝日新聞論説委員=ロシア、国際関係)
    2022年5月17日9時16分 投稿

    【解説】CSTOの条約上は加盟国は平等ですが、実際にはロシアが他の国を軍事的な影響下に置く仕組みとして機能してきました。 今回のサミットでアルメニアのパシニャン首相は、一昨年のナゴルノ・カラバフ紛争を巡るCSTO加盟国の対応を、「率直に言ってアル