欧州連合(EU)は16日にブリュッセルで開いた外相理事会で、ロシアの軍事侵攻を受けるウクライナに対する武器調達支援を20億ユーロ(約2700億円)に増額することで一致した。一方で、石油の禁輸については合意を持ち越した。会合に招かれたウクライナのクレバ外相は「時間がどんどん過ぎていく」との危機感を示した。
EUは軍事侵攻が始まった直後の2月末に5億ユーロの支援を打ち出して順次積み増してきた。今回の5億ユーロの増額は、ほとんどすべてを殺傷能力のある武器の調達に振り向けるという。
ボレル外交安全保障上級代表は記者会見で、「ウクライナの人道状況の悪化、社会の再建、何よりもウクライナの防衛について議論した」として支援の継続を強調した。ただし、ロシア産石油の禁輸を含む追加制裁は合意に至らず、大使級の代表者会合で議論を続けると説明した。
EUの行政を担う欧州委員会…

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