新幹線の地震対策を検証へ 3月の地震で被害、耐震化の前倒し促す

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 今年3月に最大震度6強を観測した福島県沖の地震被害を受け、国土交通省は17日、新幹線の地震対策を有識者に検証してもらうための委員会を設置すると発表した。新幹線の高架橋などの耐震基準や補強工事の計画が妥当かなどを議論する予定で、国交省はJR各社が進める耐震補強工事の前倒しを促す考えだ。

 地震は3月16日夜に発生し、東北新幹線が白石蔵王駅の南西約2キロで、17両中16両脱線。那須塩原―盛岡間の電柱や高架橋に損傷が見つかるなど、被害は計約1千カ所に上り、全線再開まで1カ月近くかかった。

 国交省は31日に第1回の検証委員会を開催。耐震化前の高架橋などに被害が出るなどして運休が長期にわたったことを重くみて、耐震補強の前倒しや優先順位の付け方などを議論していく。検証委で技術的な検討を行うほか、国交省は対策に必要な費用負担のあり方についても検討していく。