「世界遺産、名乗る覚悟はあるか」 知床の自然守る人たちは問う

有料会員記事

[PR]

 「しれとこで夢を買いませんか」

 こんな呼びかけから始まった運動がある。

 時は1970年代。列島改造ブームが全国を席巻し、知床でも不動産業者が開拓跡地を買いあさっていた。

 斜里町は乱開発から土地を守るため、「しれとこ100平方メートル運動」を展開した。1口8千円の寄付を募り、原生林の復元を目指す、町主導のナショナルトラストだった。

 運動が全国に広がり始めた80年、初めて知床を訪れた綾野雄次さん(62)は、知床五湖などの「秘境」にほれ込んで移住した。以来、現在までツアーガイドとして旅行客に知床の魅力発信を続けている。

 綾野さんは当時の知床をこう…

この記事は有料会員記事です。残り1527文字有料会員になると続きをお読みいただけます。