タブーを超えたその先へ セウォル号題材の舞台で探る表現の臨界点

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編集委員・吉田純子
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 2014年、韓国の海上で大型旅客船が転覆・沈没した事故に想を得た新作を、5月26~29日、ダンスカンパニー「ケダゴロ」がKAAT神奈川芸術劇場で初演する。「その瞬間まで確かにそこにあった一人一人の『生』の証しを追い、タブーを超える表現の臨界点を命懸けで探ってみたい」と主宰の下島礼紗は語る。

圧倒された韓国人のエネルギー

 きっかけは下島が昨秋、韓国国立現代舞踊団で新作を発表したことだった。制作のため2カ月現地に滞在し、韓国人たちと日常をともにするなかで、「不謹慎」というストッパーをも突き抜ける韓国の人々のエネルギーに圧倒された。以前から胸の中にあったセウォル号事件への関心が、表現への衝動に一変した。

 海に沈んだ乗客の多くが、修…

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