相撲記者はワイシャツのポケットがない? 「大漁だ!」魁皇の手に…
抜井規泰
力士は、よく験を担ぐ。
白星を重ねているときなどは、験を担いで1週間くらい髪を洗わないことなど、ざらだ。頭がかゆくなったり臭くなったりしないのか――という話はおいおい語るとして、どうしても勝てず、黒星続きの時は、どうするのか。土俵のことをぱーっと忘れる「験直し」だ。
まさに「豪快」 力士の酒
力士の験直しといえば、なんといっても酒。酒を相撲隠語で「馬力」といい、力士は巨体に任せてとにかく飲む。元横綱白鵬の間垣親方は現役時代、氷の入ったアイスペールにウイスキーを注ぎ、みんなで回し飲みするのが好きだった。コロナ禍のいま思えば、もうそんな飲み方などできない「幻の杯」だ。
故北の湖親方はお湯のような熱かんを愛していた。茶わんでぐーっと飲み干し、「腹の底から力がわく」と語っていた。
浅香山親方(元大関魁皇)は現役時、妻の充子さんから叱られてもやめられない酒癖があった。
ひとのワイシャツの胸ポケッ…
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