地方銀行、6割が23年3月期は減益へ 資源高など地域経済に打撃

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細見るい 笠井哲也 吉田貴司 神谷毅
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 全国の上場地方銀行77社の6割が、2023年3月期の業績予想を減益と見込んでいることが朝日新聞の集計でわかった。22年3月期の実績は8割が増益だったが、最近の資源高などが融資先に与える影響を不安視する地銀が目立つ。製造業を中心に円安で好業績の大企業が多いなか、地域経済を支える地銀には先行き慎重な見方が広がる。

 16日に出そろった上場地銀の22年3月期決算の純利益を集計したところ、前年と比較できる74社のうち8割超の63社が増益か黒字転換だった。コロナを受けた政府による企業の資金繰り支援制度のもとで融資の利息収入が増えたことや、個人向けの投資信託販売による手数料が伸びたことなどが好業績につながった。

 紀陽銀(和歌山)の原口裕之…

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