次の列車まで1時間超…でも「なくなったら困る」 全路線赤字の衝撃

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福家司 藤家秀一、長田豊
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 【愛媛】JR四国が17日に公表した2019、20年度の全路線の線区別収支では、同社の鉄道事業を取り巻く厳しい状況が改めて浮き彫りになった。コロナ禍の影響の大きい20年度は全路線が赤字となり、大半の路線で収入の2倍以上の経費がかかっている。JR側は不採算路線の存廃を巡る協議を始めたい意向だ。

 JR四国は19年3月、13~17年度平均の線区別収支を初めて公表したが、コロナ禍の影響の少ない19年度を13~17年度と比べても、赤字は22億円拡大した。「人口減や高速道路の延伸で、年々利用者が減少しているため」と総合企画本部の新居準也・担当部長は話す。

 20年度の線区別の赤字額は土讃線琴平―高知間の29億2千万円が最大で、予讃線観音寺―今治間、高松―多度津間、松山―宇和島間といった主要な4線区が20億円を超えた。19年度も土讃線琴平―高知間の赤字額が最も大きかったが、20億円を上回る線区はなかった。19年度まで唯一の黒字だった本四備讃線(児島―宇多津間)も20年度は15億円を超える大幅な赤字となった。

 100円の収入を得るのにいくら経費がかかるのかを示す「営業係数」でみると、20年度は予土線若井―北宇和島間が1401円で最も悪かった。続いて牟岐線阿南―海部間1185円、予讃線(海回り)向井原―伊予大洲間754円、土讃線須崎―窪川間519円など。いずれも19年度に比べて大幅に悪化した。

 新居部長は「営業係数の悪い…

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