又吉直樹「椅子」を語る 書き下ろした8物語、WOWOWドラマに

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平賀拓史
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 何げなく座る椅子をモチーフに、人間の心の機微を描き出す。無類の椅子好きとして知られる又吉直樹さんが脚本を書き下ろしたオリジナルドラマ「椅子」(全8話)が、WOWOWで5月27日から始まる。なぜ椅子なのか、椅子のどこに引かれるのか。又吉さんに聞いた。

 「椅子がない世界を想像するだけで疲れる。椅子がある世界を想像すると、物語になる」――。

 30分オムニバスの各話は、又吉さんのこんなモノローグから始まる。

舞台回しに、形見に 椅子に絡み合う心情

 各話には、実在する著名な椅子が登場。それぞれの椅子に、女性の心情の揺らぎや、隠し持つ葛藤が絡み合っていく。吉岡里帆さん、モトーラ世理奈さん、石橋菜津美さん、黒木華さんの4人が、2話ずつ主役を演じる。

 初回では、「電球を替えたい」と頼む女性(吉岡さん)に、偶然出会った男性(岩崎う大さん)が椅子「No.14」を貸す一部始終が描かれる。物語では2人の何げない世間話が進むが、終盤で2人の異様な感性が明らかになる。シンプルなデザインのNo.14が、コントラストを引き立てる舞台回しとして用いられる。

 第3話(6月10日放送)では、雲のような曲線美を持つ芸術品「ラ シェーズ」が、主人公の亡くなった親友の形見として登場。主人公ら女性4人の友情の象徴として、物語終盤で重要な役割を果たす。

記事後半では、又吉さんの椅子へのこだわりをお聞きしました。最近気に入っているという、一風変わった椅子のお話も。

 「こんな椅子、誰が使うんだ…

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