知床事故の海域、機動救難士の「1時間出動」圏外 海上保安庁改善へ

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古城博隆
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 北海道・知床半島沖で乗客・乗員計26人が乗った観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故を受け、海上保安庁は全国の救助体制の強化に向けた検討を進めている。現場海域は、救助を専門とする機動救難士の「1時間出動圏」の外だった。実際に救助隊の到着まで時間がかかっており、こうした状況の改善を図る構えだ。

国交省も「必要性痛感」

 「道東と道北の広範囲の海域は現状、機動救難士などが出動して1時間で到達することができない状況にある」。鈴木直道北海道知事は17日、東京都内で斉藤鉄夫・国土交通相と面会し、地図を示しながら現状を訴え、救助体制の強化を求めた。鈴木知事によると、斉藤国交相は「必要性を痛感した。前向きに検討する」と応じたという。

 海保に所属する機動救難士は、ヘリコプターからの降下・つり上げ救助や潜水の技術を持つ人命救助のプロだ。約半数は救急救命士の資格も持ち、海難事故で救助要請が入れば真っ先に駆けつけることになる。

 海保は全国9航空基地に9人…

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